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• SuperSix Evo直付台座破損修理 ③
  [ 2014-07 -23 01:01 ]
• SuperSix Evo直付台座破損修理 ②
  [ 2014-07 -21 03:12 ]
• SuperSix Evo直付台座破損修理 ①
  [ 2014-07 -18 17:49 ]

今日、パーツを取り寄せて頂いたショップより『現在は今回取り寄せたFD直付台座しかメーカーにもパーツが無いので、新しいFD直付台座に合わせてフレームに新しく穴を開けて取り付けて下さい…強度的にはメーカーが保証します。』と言う連絡が有りました…だったら、先に『穴が合わなかったら新しく穴を開けて取り付けて下さい。』って言ってょ！

気を取り直して中二日で作業再開です。
リベットを外す時もですが、シートチューブ内に物が落ちるとBBシェルに落ちてしまうので、シートポストを抜き逆さまにして作業します！
新しい台座を合わせ、位置の合っている2本のリベットを挿して新しく開ける穴の位置にマジックで印を付けます。
緊張の一瞬でしたが、カーボンは物凄く軽く穴が開きました…下穴は【φ3.2mm】ですが、先に【2mm】のドリルで下穴の下穴を開けてから作業しました。
メーカーは保証しますと言っていますが、本当に既存の穴と【2～3mm】しか間隔が無いのに強度的に大丈夫なのでしょうか？
打替をする前にリベットを新しい下穴に挿してみましたが、メーカー指定【3.2mm】の下穴は取り寄せたリベットと“ピッタリ”です！
では、取り付けてみます。
先ず、既存穴の1個目にリベット打ち完了…
リベッターが逆光で真っ黒ですが、続いて2個目です…
使っているリベッターは【amazon】で購入した【エビ ハンドリベッターツールキット HR302】4,496円です。
最後に新しく開けた3個目のリベットを打って直付台座の取付が完了しました！
下穴を開ける時間を入れても10分掛からない作業でした。
直付台座の取付が終わったので、チェーンリングとの間隔や平行を合わせてFDを取り付けます…
今回も【FD-7900】の指定トルク【6N･m】で取り付けました。
サドルの高さを合わせるのは大変なので、外す前にマスキングテープを巻いてあります。
最後にシートクランプも指定トルクで締め付ければ、散々悩まされたFD直付台座の交換は完了です！

今回の作業で感じたのは、【SuperSix Evo】は長男も凄く気に入っている上に性能的にも本当に良いフレームなのに、メーカーの問合せフォームから質問した事に一度も回答が貰えなかったのが残念だったのと、リベットの打替に関して全くと言って良い程知識が無いショップの店員さんが間に入っていたので、メーカーとの遣り取りも噛み合わず作業が進まなかった気がします。

代理店契約などの難しい問題も有ると思うのですが、キャノンデールさんにも【shimano お客様相談窓口】の様にユーザーとメーカーが直接やり取り出来る環境を整えて欲しいと感じました…

iPhoneでの撮影でチョット見難いと思いますが…

リベットを外す時は、頭の部分（フランジ）をドリルで落とします！
【SuperSix Evo】の直付台座を止めているリベットのフランジは【φ6.4mm】なので、先ず細いドリルで少し揉んで【6mm】のドリルを使いましたが、なかなかフランジが取れません…アルミのリベットなら簡単に取れるのですが、ステンレス製の様なので途中でドリルの刃をステンレス用に交換してフランジを落としました！
この時、切削油を使用するとより簡単にフランジを落とす事が出来ると思います。
途中でドリルの刃を買いに行ったりして予定より時間が掛かってしまいましたが、フレームに傷を付ける事なく外せました！
直付台座を外すとシートチューブの取付部分は少し“ザラザラ”していてズレ難くなっています…これもピンボケで分かり難いですね。m(_ _)m

左が破損した直付台座で右が取り寄せた新しい台座です！

これで、後はリベットを取り付ければ修理完了！！の筈でしたが…
なっ…何と三カ所有るリベットの下穴の内、後輪側の一カ所が合いません！

台座を合わせてみるとシートチューブと直付台座の“Ｒ”とはピッタリ合うのですが、穴の位置は完全に違います。
慌てて取り寄せて貰ったショップに電話をして年式によって直付台座の違いが有るのか確認したのですが『メーカーに問い合わせないと分かりませんが、三連休なので週明けの火曜日に確認後連絡します…』との回答でした。

私はパーツをお願いする時にフレームの年式も伝えたのですが、ショップはメーカーに年式を伝えなかったかメーカーが出荷を間違えたのか…兎に角、あと5分も有れば取付が終わる所まで来ていたのに、問合せに3日＋前回の取り寄せ時と同じだと入荷に3日の合計6日も作業が遅れてしまいます。

愚痴になってしまいますが、年式によって違いの有るパーツを出荷する時には年式の確認をする位の気遣いが欲しいと思います。
だって、お願いしているショップはパーツを送ってくれなので高速道路を使って往復2時間と高速代4,320円掛けて取りに行かなければならないのだから…物凄く高価な直付台座になってしまいました。(T_T)

先日、長男が練習中にフロントの変速が出来なくなったと帰って来ました…

見てみるとFDの直付台座が破損しています！
直付け台座の破損は、FD取付のオーバートルクや雑な変速…製造工程で内部に【鋳巣】所謂“巣”が出来ている事や金属疲労などが考えられるようですが、今回の原因は何でしょう？…分かる範囲で調べてみたいと思います。

取付に関してはトルクレンチを使用して【DURA-ACE】の取説にある【6-8N･m】の中間【7N･m】で取り付けているのですが、果たして【SuperSix Evo】のフレームが同じトルクを指定しているのか分からない為、【cannondale Japan】さんに問い合わたところ『ディレイラーの取付に関してはパーツメーカーの指定トルクで取り付けて下さい。』との回答でしたので、問題は無さそうです。

破損した直付け台座の断面を見てみましょう…此方は台座の上側になるのですが特に“巣”の様な痕は見受けられません？
写真では分かり難いのですが、実物の台座下側をルーペで見ると僅かですが“巣”の痕跡の様な箇所が見受けられます？

これで一応、私の中での“長男のラフなシフト操作容疑”は晴れました？

では、実際に修理はどうしたら良いでしょう？
先日の【Japan Track Cup】の時に普段からお世話になっている方に相談したところ、会場に来られていた【マトリックスパワータグ】のメカニックの方に聞いて下さった回答は…『プロの現場では直付台座が破損する事は割と多い事なのでシートチューブが変わった形ではなく、自転車が有るのであれば直ぐに直してあげますょ…』と大変有り難いお言葉を頂いたのですが、【Japan Track Cup】の観戦に来ただけなので自転車は無く、シートチューブも丸パイプでは無いので修理方法を伺うと『ただ、リベットの打替をするだけなので、リベッターと経験が有れば出来ますょ！』と教えて下さいました。

幸いオートバイや自動車でリベットの打替は経験が有るので、帰宅後に近くで【cannondale】を扱っている自転車屋さんに直付台座を注文しました！

因みに修理を依頼した時の金額を聞いてみると、パーツ代が3,000円で自転車を分解してフレームだけの状態で作業代が12,000円との事でした…分解組立の手間が大変な上にリベットの打替をするだけで12,000円は出せません。

パーツだけの注文で届いた直付台座が此方…

取付に使うリベットもお願いしたのですが、リベットはサービスしてくれました！
【cannondale】さんからシートチューブの直付台座を取りリベットは【3.2mm】と情報を頂いたので忘れない様に記載しておきます。

今日は時間が無いので取付は明日します…