組立の途中ですが…【SPECIALIZED】のラインナップはエアロロードの【VENGE】、クラシック用【ROUBAIX】、そして万能系の【TARMAC】と仕様が分けられているようです。
プロのレースで使用されているフレームはダウンチューブに【S-WORKS】と書かれてる物ですが、今回のフレームは【SPECIALIZED】と書かれていて、所謂入門用のカーボンフレームです。
ネットで検索してみた所、同じ【TARMAC】でもグレードによってカーボンそのもののグレードが違う様です。
下位のグレードのフレームは【FACT IS 8r】と若干落ちるグレードの物が使われています。
(実際には既に完成して乗っているので、フレームに飲み物の汚れが写っている汚い写真で申し訳御座いません。)
以前はフレーム形成構造も違ったそうですが、2011年モデルからは上位のSL3と同じになったそうです。
ロードバイク用には、11r・10r・8r・7r・6rのFACTカーボンから、要求される特性に応じて適材適所のFACTを選択してフレームが作られているそうで、当然プロが使用する【S-WORKS】のフレームは、FACT IS 11rや10rのカーボン製です。
詳しい違いが記載されている頁を見付ける事が出来ませんでしたが、推測するに入門用のカーボンフレームは若干重いのと剛性が落ちる(柔らかい)のだと思うのですが、脚力の無い子供には逆に“ガチガチ”のフレームより柔らかいフレームの方が合っている気がします?
個人的な考えですが、ジオメトリーは上位機種の【S-WORKS】フレームと同じなので、子供がレースに使用するには最適なフレームが用意出来たのでは?と思い込んでいます…何よりも大好きなメーカーのフレームに乗れる事が子供のモチベーションアップに繋がっている事が一番です!
組立途中で話が横道に逸れてしまいましたが、備忘録ですのでお許しください。
因みにFACTカーボンの詳しい説明は、以下の様に出ていました…
FACTとはFunctional Advanced Composite Technology(機能的先端複合素材技術)の略で、複合素材を扱うときのSPECIALIZEDの総合的なアプローチのことです。他のプロジェクトと同じく、ライダーのニーズがFACT製のバイクとエキップメントを開発する出発点になります。これらのニーズを満たす設計目標を達成するために、4段階の緻密な開発サイクル(設計、素材の選定、製作プロセス、テスト)を設けています。このFACTプロセスの結果として生まれるカーボン製のバイクとエキップメントの優れた性能は、実際に使ったときにさまざまなメリットをもたらします。
【ステップ1】ライダーのニーズ
コンペティティブロード、トライアスロン、シクロクロスなどエクスペリエンスごとに異なるライダーのニーズに基づいて、剛性やコンプライアンス、強度、重量などを製品のライディングエクスペリエンスごとに最適化します。
【ステップ2】設計&エンジニアリング
「技術革新と最適化」― SPECIALIZEDではこれを合言葉に、クラス最高のバイクを実現するための新たな技術を生み出しています。たとえば新しい手法を導入した一体型BB/チェーンステーの設計により、ペダリングの負荷によるたわみの影響を受けにくくなり、パワー伝達性能が高まりました。
【ステップ3】素材の選定
製作に取りかかる前に、バイクごとに最適なカーボン繊維、樹脂、織りかたを選びます。カーボンの選定と同じくらい重要となるのが、繊維の配向、または「レイアップスケジュール開発(フレームへのカーボン巻きつけ、配置方法)」です。たとえばS-Works Roubaixのダウンチューブ、ボトムブラケット、トップチューブには、E390という高弾性のカーボン繊維を多めに配合したものを使用して剛性を高めることで、ねじれ方向のたわみを防いでパワー伝達能力を向上させています。この部分は、ほぼ0度の角度で織られたカーボン繊維を使って非常に硬く作られています。
【ステップ4】製作プロセス
世界最先端の素材も、しかるべき形状と工法を使わないことには何の意味もありません。ヘッドチューブ/トップチューブ/ダウンチューブ、シートチューブ、シートステー、一体型BBチェーンステーの複数のモノコック構造からフレームを作りあげることによって、カーボン繊維がチューブからチューブへ途切れることなく続くため、重量、剛性、強度の点でメリットが得られます。
【ステップ5】テスト
FACTカーボンの開発サイクルにおいて、とりわけ重要なのがテストです。すべてのライダー(そしてSPECIALIZED)の期待に応えられるものとなるよう、テストラボでの厳しい試験と実走テストで性能検証を実施。フレームのプロトタイプを使い、負荷のかかるあらゆる部分について検証を重ねた後、プロライダーが試乗し、納得のいくフレームが完成するまで何度でも改良とテストを繰り返します。結果については言うまでもないでしょう。