元々がクロモリの自転車が好きなのですが、古いフレームの塗装をしたり、最近は子供達のトラック競技用に競輪のフレームを弄っていると本やネットでは見た事があるビルダーさんに会ってみたくなってきます…でも、直ぐに注文する訳でもないのにビルダーさんを訪ねるのは申し訳無い気もしますし、何となく敷居が高く感じてビルダーさんの工房を訪ねた事は有りませんでした。
しかし、昨日仕事で行った鎌倉にお世話になっている元競輪選手の三浦世二さんが現役時代に乗られていた【ヴォーグ(vougu)】を製作されている【有限会社 オリエント工業】さんの工房(NJS認定)が有ったので、思い切ってお邪魔してみました…
これは、三浦さんが引退まで使用していた自転車の写真なのですが、とても乗りやすいフレームだったと仰っていました。
私の抱いているビルダーさんのイメージは“気難しい職人さん”なので工房に入るのに少々勇気が必要でしたが…
ロードバイクを組み立てていた高比良さんは、とても穏やかで笑顔で対応して下さる優しい方でした。
丁度、ロードバイクのブレーキとシフトワイヤーの取付をされていたのですが、物凄く丁寧な作業です!
アウターワイヤーの長さを決める作業やカットした後の処理を見学していたのですが、改めて勉強させて頂いた気がします。
また、アウターワイヤーの被らない部分の処理は今まで見た事の無い細かなパーツを使用されていました…何と云うパーツか聞きたかったのですが、初対面ですので聞けませんでした。
丁寧な作業にも驚きましたが、前輪(写真下方)の横に有るのは自作の“振れ取り台”で私が使っている【Park Tool】の物とは構造も違い凄く使い良さそうですで、この様な物も自作されているのにも驚きました!
工房の奥には塗装に出される前の完成したフレームや修理を終えたフレームが沢山有ります…
色々な工作機械や定盤など普段あまり見掛けない物も沢山見られました…工具類は作業台の上に雑然と並んでいる様に見えますが、作業を拝見していると作業台の何処に何が有るか全て把握されている様子で何の迷いもなく作業台に手が伸びて必要な工具を手にされます!
フレームの製作は見学出来ませんでしたが、色々な種類のヤスリも並んでいました。
この様に丁寧な作業をされて生み出される【ヴォーグ(vougu)】…いつか乗ってみたいなぁ…