昨年の【サイクルモード東京】で【RUNWELL】の社長さんと初めてお会いした時に工具に関する熱意を感じて、それ以来【RUNWELL】さんの工具を使ってみたいと思っていました…
念願叶って購入したのは【NEZILE(14×15mm)】と云うメガネレンチです!
私は【14mm】のメガネレンチをを余り使う機会が有りませんが…
【15mm】は良く使います。
何故【15mm】を良く使うかと言うとピストハブの固定ナットが【15mm】だからです。
【15mm】のレンチは既に何本か持っているのですが、それでも【RUNWELL NEZIRE】が欲しかったのは…
この形状!お分かり頂けるでしょうか?レンチの中央辺りから90°捻れています!
工具を使う時、薄い所に力を掛けると手が痛くなると云う問題を解決してくれます。
ただ単に柄の部分を捻っただけで使い勝手が悪くては仕方有りませんので、手持ちの使い慣れた工具と比較してみます。
上から…
【MAC TOOLS】 15×13mm メガネレンチ
【HAZET】15mm コンビネーションレンチ
【NEZIRE】15×14mm メガネレンチ
【3RENSHO】ピスト工具(参考)
4本を比較すると【HAZET(重量:108g 全長:217mm)】と【NEZIRE(重量:126g 全長:220mm)】は殆ど同じです。
25年以上使っている【HAZET】のサイズに近いのは私には最も使い易いサイズです!
レンチ部分の肉厚も若干【NEZIRE】の方が薄いですが、使い慣れた【HAZET】と殆ど同じ位で【MAC TOOLS】は少々肉厚ですが、角の取れた12Pの凹凸は【MAC TOOLS】と【NEZIRE】は似ています。
【RUNWELL】さんのHPを拝見すると…
材質はクロームバナジウムでバフ研磨、ケミカルバレル、クロームメッキを施したミラー仕上げを施されていて外見は大変綺麗な仕上げで、肝心のレンチ部分も精度が高いです!
今度は実際にホイールの脱着で一番使用している【Park Tool CCW3】と比較してみます…【Park Tool CCW3】はカタログに出ていないので既に廃番になっているかも知れません?
全体の写真は有りませんが、長さは【Park Tool CCW3】の方が数㎝長くレンチの形状は6Pで浅めのボックス形状です。
【Park Tool CCW3】の使い勝手は自転車専用工具だけ有って悪くはないのですが、【NEZIRE】開発の切っ掛けになった力を入れると掌が痛い形状です。
最近の【Park Tool】は板状の柄の工具には感触の良いビニールコート処理がされているので、ユーザーの不満が有ったのかも知れませんね?
一方、写真でもお分かり頂ける様に【NEZIRE】は掌が痛くなる感じはしないと思いますし、形状が実に美しい!
ただ、使用の幅が広いのは【Park Tool CCW3】の形状です。
【14mm】のボックス形状はクランクのフィキシングボルトにも使えます…でも、此処こそ【35~50N・m】で締めたら手が痛くなってしまいます!
この部分は事前の整備時にトルクレンチなどでチェックしておけば、練習や大会の会場で工具が必要になる事も殆ど無いと思うので、私のピストホイール脱着用レンチとしては【NEZIRE】に軍配が上がります。
実際に使っても掌に痛みは一切感じません!
確かに国内外の老舗メーカーの工具は素晴らしい物が多いですが、後発メーカーでも使う側の事を考えると更に良い工具が生まれる気がします。
ものづくり日本…日本のメーカーさん、職人さん達これからも頑張って下さい!