2年前に現役を引退された三浦世二選手と三浦さんの後輩にあたる永田年明選手のご厚意で永田選手の練習に長男を参加させて頂きました…参加と言うより、ずっと長男の面倒を見て頂いて永田選手の練習の邪魔をしただけの様な感じで本当に申し訳ありませんでしたが、私達親子は貴重な体験をさせて頂き大変感謝しております。
先ずは、どの程度走れそうか3本ローラーで様子見です…自宅のローラー台は固定ローラーで自転車のイベントで3本ローラーに乗らせて頂いた事が有るだけなので、おっかなびっくりしながらの3本ローラー体験でした。
ローラー台で暫く様子を見て、いよいよバンク初体験です!
永田選手が後ろに付き一周400mのバンクを20周しながら、走行時の注意やフォームのチェックなど、とても丁寧に教えて下さいました。
20周の間に何度か加速したりペースにも緩急を付けたりしながら走らせ頂きましたが、20周終えて長男は汗だく…永田選手は呼吸の乱れもありませんでした。
暫く休んで、【CSCトラック自転車競技大会2013年夏】の出場種目【1000mTT】の練習の為、発走機まで使わせて頂きました…三浦さんと永田選手二人で手本を見せて下さる大変贅沢な指導です。
この状態で心の準備が出来たら大きな声で『お願いします!』と叫び、スタートの体勢を取ります…
永田選手の『用意!』の合図で腰を上げ、自転車を押し出す様に発走機からスタートさせ、途中タレても良いからペース配分など気にせずに1000mを全力で走る様にしました。
↑ 残り半周の写真で2週目が終わる辺りですが、完全にペースが落ちています…恥ずかしながら記録は1分34秒です。
今までゲームと漫画ばかり読んで遊んでいた中学生がロードバイクに乗り始めて1年半、初めてトラック走行&1000mTTの記録なので記載するか悩みましたが、この先何年でどの位タイムが縮んでいくか長男が自転車に乗り続ける限り、良くても悪くても恥を忍んで記録は記載し続けて行こうと思っています。
永田選手が伴走して、クールダウンしながら【1000mTT】の反省点などアドバイスして下さいました。
クールダウンが終わり伺った話では、【1000mTT】を走っても苦しいながらも立っていられる事がまだまだの様で、走り終えたら倒れる位に追い込める様にしなければならないそうです。
そこまで追い込めないのは、今までがロードバイクで200km前後を走る事が多かったので仕方ないと慰めて下さいました。
次は【200mFTT】の練習です…先ずはバンクを周回しながら徐々にカント(バンクの斜面)の上の方に上がる練習です。
最近、TVコマーシャルなどでも競輪場のカントが急角度なのを放映していますが、長男は臆病な所が有るので見ている此方がヒヤヒヤするほど、頂上は高いです!
でも、ご指導のお陰で数周する間に上の方を走れる様になっていきます!
写真の左隅に永田選手の左手が写っていますが、永田選手の指差している方向に向かって加速を始め計測開始地点から半周200mのタイムを計るのが【200mFTT】と云う競技だそうです。
競技の内容も知らずに申し込む私達親子は無謀ですね…それにしても永田選手は高いカントの頂上で片手を離して説明出来るのですから、競輪選手は凄いです!(左手しか写っていなくて申し訳御座いません。)
教えて頂いたにも係わらず、かなり手前で走行車線?に入ってしまっています…それにしても写真で分かるほど上半身に無駄な力が入っています。
【200mFTT】は続けて2回計測して下さったのですが、1回目が14秒、2回目が15秒…此方も『2回目は疲れちゃったかな?』と励まして下さいました。
計測を終えた時に一緒に見学させて頂いていた次男が三浦選手に『14~15秒って早いんですか?』と聞くと優しい笑顔で『凄く遅いから頑張れ!って言ってあげな!!』と答えていました。
計測が終わってからも永田選手が伴走して色々なアドバイスを頂けたそうです…その後、併走して長男のサドルを永田選手が掴んで負荷を掛けて数周走って下さいましたが、この練習が凄く辛かったそうです。
長男は運良く三浦選手と永田選手のご厚意で京王閣競輪場を走らせて頂き、とても有意義な2時間を過ごせた事を感謝しております。
色々なスポーツ選手が競輪の世界に入ってくるそうですが、練習の厳しさから辞めていく方も多いと云う様な競輪選手の練習の厳しさも教えて下さいました…
『楽で便利な乗り物の自転車が選手に成った途端に辛く厳しい乗り物に変わるんだょ!』と子供に話されているのが面白かったです!
確かに長男が『前日に箱根方面を約170km走ったけど、前日の170kmより京王閣競輪場の2時間の方が何倍も厳しかった!』と言っていましたが、帰宅後に数時間休むと、『今日、教えて頂いた事を思い出しながら練習してくる!』と50kmほど走りに行きました。
長男なりに考え【CSCトラック自転車競技大会】で一秒でもタイムを短縮する事が三浦選手と永田選手への恩返しと思っているようです。
帰宅後に次男がネット検索で、永田選手と私が偶然にも同い年だと知ったのですが、私の弛みきった身体から考えると永田選手の引き締まった身体や体力は怪物の様に思えます!