また、作業再開です…購入時から外れないと言われていた、エンド金具のアジャストボルトは何とか外せましたが、未だBBの右ワンが残っていましたが、以前にも書かせて頂いた通り【フランス】規格だと云う事が分かったので外す事が出来ました!

使用したのは【HOZAN C-358 右ハンガーワン回し】…固着した右ワンを外すには定番の様な工具ですが、純正のハンドル?の金属の棒は弱い様なので、太さを測り後輩の会社で廃材の山の中からステンレスの無垢棒と50cm程のパイプを拾ってきた物を使いました!
(パイプは無垢棒に挿して延長パイプとして使います)
ハンドルだけだと血管が切れそうなくらい力を入れても外れない物でも、延長パイプを使うと“ジワァ~”と云う感じで外れてくれます。
(フランス規格なので工具の引っ掛かりがピッタリとは合わないようです?)

右ワンは黒染めの様な金属なので、打刻が見え難いですが【35】の打刻が有ります!

これで、BBは分解とクリーニングが終わりました。

良く見れば、左のBB小物にハッキリ【35】の打刻が有りました…でも、なんで左がメッキで右が黒染めの様な金属なのでしょう?クランク軸は【Bianchi】の刻印がありますが、他の部品には何の刻印も有りません…きっと、色々な部品の寄せ集めだなのでしょうね?
此処でBB規格の覚え書きをしておきたいと思います…
【イギリス&JIS】
BBシェルの幅:68mm/右側固定カップの外径:34.9mm×24TPI(逆ネジ)/左側調整カップの外径:34.9mm×24TPI(正ネジ)
【イタリア(ITA)】
BBシェルの幅:70mm/右側固定カップの外径:36.0mm×24TPI(正ネジ)/左側調整カップの外径:36.0mm×24TPI(正ネジ)
【フランス(FRE)】
BBシェルの幅:70mm/右側固定カップの外径:35.0mm×1.0mm(正ネジ)/左側調整カップの外径:35.0mm×1.0mm(正ネジ)
BBが【フランス】規格と云う事はヘッドパーツも?と云う疑問が湧いてきます…計測してみます!

この部分は【イギリス&JIS】が30.0mmで、【イタリア&フランス】が30.2mmです。

使用されていたパーツも【イタリア&フランス】の30.2mmが使用されています!

この部分は【イギリス&イタリア】が26.4mm、【フランス】26.5mm、【JIS】27.0mmなので、やはりヘッドパーツも【フランス】の様です?
【SuperSix Evo】の時に【BB30】で泣かされて、【フランス】規格の事など頭に無く『昔の規格は単純で良い…』と思ったのですが、今後【フランス】に泣かされそうです?