唯でさえ貴重な【ARAYA ADX-5】リムなのに【Kinoの自転車日記】のKinoさんがご自身で使う為に組んだホイールを譲って頂いて、子供達に使わせるか?それとも我が家の家宝にするか?と悩んでいたのですが、やはり自転車やパーツは走る為の物…と思い切って使わせて頂く事にしました。
Kinoさんの整備の証?【Microlon(マイクロロン)】のルブリカントが微かに見えます!
私は【Microlon】のルブリカントを使った事がありませんが、ずっと興味があったので今回のホイールで性能を経験出来るのも嬉しい…と思ったのですが、グリスの性能がイマイチ分かり難いのは玉当たり調整の巧さも合わさっているので、Kinoさんが整備されたホイールは驚く程スムーズに回転します!!
このホイールのグリスアップの様子は【Kinoの自転車日記】に【ピスト用軽量ホイール グリスアップ】として詳しく紹介されていてます!
では、タイヤを貼る為の準備を始めるので、振取台にセットします。
次にリムのタイヤを貼る部分をシリコンオフで脱脂します。
今回使用するタイヤは、やはりKinoさんが送って下さった【Panaracer ウルティマトラック】と云うタイヤですが、現在は生産されていない貴重なタイヤですので、これの使用も悩みましたが、保存していて劣化して使えなくなっては元も子もないので、思い切って使わせて頂く事にしました!
この【Panaracer】の袋にはチューブラーの貼り方やメンテナンス方法が詳しく出ていたので写真を載せておきます…
でも、写真で説明は読みにくいですね?(;´Д`A
チョット横道に逸れましたが、作業再開です…未使用のリムなので、先ずはベッドを作ります。
私はリムセメントを薄く均等に塗り一晩~一日程放置します…リムセメントを塗る時は振取台で塗りますが、乾燥はホームセンターで売っている材料で作った【自作ホイール立て】を使っています。
リムのベッドが出来るまでの間にタイヤの準備もしておきます。
新品のタイヤは折り皺が有ったり、伸ばす時に固かったりするので、使用していないリムに填めて適正空気圧まで空気を入れ、これも一晩~一日放置します。
今回はメーカーが違いますが、【Vittoria】の説明では…
1.リムに装着する前に、タイヤに3bar程度空気を入れてタイヤを膨らませます。
その後半日程度放置すると、タイヤが均等に伸びてリムに装着しやすくなります。
但し、その際4bar以上は絶対に入れないで下さい。
(リムにはめていない状態で一定以上の空気を入れると、タイヤが太くなり内径が小さくなってしまうためです。)
2.次に、リムセメントを塗る前のリムにタイヤを装着して、適正空気圧まで空気を入れて下さい。
この作業をしておくとタイヤを填めるのが凄く楽になります。
ベッドが完成したら、再度リムにリムセメントを塗り少し(1~1.5bar程度)空気を入れたタイヤをリムに填めて、更に少し空気を入れトレッドのセンターがリムの中心にくるように位置を調節した後、タイヤの適正空気圧まで空気を入れます。
その後、【Panaracer】の袋には『2~3時間経てば使用可能です』と書かれていましたが、私は24時間位は放置してから使用する様にしています。
タイヤのモデル名等のプリントはロードバイクの時には、車体の右側になる様にしているのですが、世界選手権やワールドカップ等の写真を見ているとバンク(カント)の関係の為かプリントを左側にセットしている選手が多いので、それを真似して今回からピスト用のタイヤはモデル名のプリントが左側になる様に貼る事にしました!
新品のタイヤで【Izu Velodrome】を走る前には、表面に軽くサンドペーパーを掛けます…施設の方の話では新品のタイヤは板張りバンクで滑りやすいからとの事です。
私はサンドペーパーを掛ける時は、【#600】程度の物を200X30mm位に切って両端を持ち、子供を三本ローラーで走らせて回転しているタイヤに軽く押しつける様にしてヤスリ掛けをします…これだと1本数秒で終わるので楽です!