フレンチ規格でなければならない部品は揃ったので、それ以外は予算に合わせて探せば良いのですが…格安パーツを探すのも案外苦労します!
そして、格安で購入した物は手を掛けてやらなければならないケースが多いですが、それは楽しみの一つなので苦にはなりません…そんな、ホイールのOH?グリスアップです。
振れ取りをしている写真ですが、購入時は古いタイヤが貼ってあり、リムもリムセメントが点々と付いている状態で掃除に手間取りました…因みに、ハブは【DURA-ACE HB-7600(F:100mm/R:120mm両切り)】リムは【ARAYA R-50】スポークは【HOSHI ★】と書かれていました。
振れ取りをしてホイールを回すとハブから“カチカチ”とベアリング同士が当たる様な音がします?
競輪選手がレースの時に使用するホイールはハブのグリスを抜いてオイルや潤滑剤の様な物を使用し、極限まで抵抗を無くす事が有る…様な事を何かで読んだ覚えがあるのですが、もしかしたら今回のホイールは前オーナーの前の持ち主が競輪選手だったのかも知れません?余談ですが、前オーナーの方が競輪選手でないと思うのは外人さんだったからです。
では、前輪のハブからバラしましょう…前輪で使うハブスパナは【13mm】です。
ロックナットは【16mm】です…余り使わないサイズなので、工具SET等には入っていない事が多いかも知れません?
ロックナットを緩めるのに最初は少し硬い感じがありましたが、少し緩めると手で外せたので錆の心配は無さそうです?
ゼロではありませんが、殆どグリスは入っていません…玉押しには薄っすらと線が入っています。
続いて後輪です…使うハブスパナは【14mm】です。
後輪のロックナットは【18mm】で、此方も普通は余り使わないサイズです。
あれっ?後輪はグリスが少ないどころか“ベッタベタ”です…
前後のハブシャフトを比べてみると一目瞭然…それに前後で違うグリスが使われていました。
分解が済んだらパーツクリーナーで古いグリスを洗浄しますが、玉受けに沢山のグリスが残っているので、綿棒で出来る限り掻き出します!
元来ケチな性分なので、パーツクリーナーを沢山使う時はホームセンターオリジナルの150円程度の物を思う存分吹き掛けて、仕上げにメーカー品の少々お高いパーツクリーナーで仕上げます!
この様に使うとメーカー品の性能が良いのが良く分かります…取り替えて直ぐに気付くのは、吹き出しの勢いが全然違うので、ホームセンターオリジナルで落としきれなかった汚れやグリスが見る見る取れて気持ちが良いです!
洗い終わったら、各部の点検です…後輪のハブナットは名称が分かりませんが、ワッシャーの様な部分に亀裂が入っています。
前輪の舌付きワッシャーも舌の部分が潰れてしまっています。
前輪の玉押しも少し状態が良くないので、機会を見て補修部品を購入しておいた方が良いですね。
では、組立です…グリスは【FINISH LINE Ceramic Grease】を使います。
玉受けに少し多目にグリスを塗ります。(写真は後輪)
ハブシャフトにも薄くグリスを塗っておきます。
小さいベアリングが前輪用で、ステンレス球(3/16″)片側11個の左右で22個です。
大きいベアリングが後輪用で、ステンレス球( 1/4″ )片側9個の左右で18個です。
前後輪のベアリングを間違えない様にハブの玉受けにベアリングを並べていきます…この時、ピンセットに少しグリスが付いていた方が帰って滑らずに並べやすい気がします?( 写真が前輪になっています…m(_ _)m )
ベアリングを並べ終わったらハブシャフトを通し、【玉押し】→【舌付きワッシャー】→【ロックナット】の順に締め込んでいきます。
最後は玉当たり調整ですが、街乗りが目的なので少々渋めに調整しました…なんて、偉そうに書いていますが、締めたり緩めたり数回は調整し直してます。(^^;)
これで、ホイールの準備が出来ました!